9.22




asthenia - Split 7" with Akallabeth
asthenia - Four Songs 10"  Review

スタイルは完成してるし理想を再現するスキルも有る。そこにのせる情熱、衝動、感情も充実している。情熱や衝動は時にはスタイルを崩すし、感情はスキルを鈍らせるかもしれない。でも、その作りあげたスタイルが崩れる、感情が肉体を通じて先走る、当人達のコントロールも外れてしまった瞬間、演出以上の表現。そこに、彼らの、この音楽文化の大きな魅力があるとも思う。

HARDCOREはyouth cultureでCountercultureだから、感情を暴走させるし青臭く反抗もする。「正しい」事を叫ぶし、社会に「納得」もしない。このカルチャーに接している間だけは「大人」にならない。このカルチャーのなかでモラトリアムでいる事は「正しい」事を見失わない事だし、世界を変えられると信じることで、それを見失わず表現し行動する事。かもしれない。

それを無くしたらただの音楽で、俺はそれに魅力を感じないと思う。

と、いうことをastheniaのライブを観た帰りの電車で考えたりして、今はAkallabethとのスプリットを聴いてます。録音物は勿論コントロールされて素晴らしいクオリティだけど、情熱や衝動、感情も間違いなくパッケージされていると思います。最高。

俺は”生活”って曲の歌パートが大好き。